愉快な散歩或いは読書

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<<   作成日時 : 2014/02/03 00:30   >>

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人間の天狗とは高慢なる人を指していふ語にて高慢の異名である
                                       井上円了



世の人みな天狗であるのか。多分さうであらう。また世の人はみな彼をかうまんちきと呼ぶ。多分さうであらう。老人もまた天狗にならう。此れで退屈は和らぐ筈である。或る若い人が万華鏡を作り老人の遊びには良いでせうと云ふ。井上円了を引用したのには意味があつた。森茉莉を読んでゐて気づき何故彼女の文は読み易くないのか。無論茉莉の父は鴎外である。彼らは共通した文体を持つてゐるのだ。
午後の昼寝に母がやつて来た。漬物をもつて来た。そして母が云ふ。自分の金歯をやらうと。そしてネックレスと父の指輪は細君へ。老人は笑つて何も云はなかつた。

Midori Hirano の音楽。

実家の門に巻きつけられた銅線の輪が盗まれたと母が云ふ。金も銅も自動車も経済の問題か。昨日エアコンを新しくした。殆ど使用した事もないのに税の上る前に交換するのだと母が云ふ。愚かな國の指導者の御蔭で此方は貧しくなるばかりである。

David Brewster 1781-1868

Kalejdoskop

乱歩の短篇に窓の向う側から此方を見てゐる男がある。彼は殺人者。昨夜からの大雪は忘れられたやうにテレビの話題にならなくなつた。オリエント急行の殺人では雪。

漱石の猫に先生が細君へ命じて猫の頭をぶたせる處がある。細君は其の理由が判らない。無論猫だつて知らない。先生は猫の鳴く声を聞きたいのである。此の辺りは妙な話が続く。大した答はないのだが皆が迷惑である。考へて見れば猫に出て来る人も猫も迷惑である。斯様に殺人も迷惑である。

大雪の後此方でも食料品が棚からなくなつた。老人は気にもしないで麺類ばかり食べてゐる。母がきて不健康だと云ふ。音楽は寂しい。ジャズもクラシックもオペラも寂しい。ヴァレンタインのチョコに続いて誕生日のケーキ。其れらを愉しむ若さがない。何もしないからだと母が云ふ。オリンピックは退屈である。猫の忘れてゐた處を読む。哲学書の如く空想の道をゆく。

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